解決の基礎知識 

 

あなたの損害を知ることが必要

 

正当な損害賠償を受けるには、自分の損害を正確に知ることが大切です。あなたの損害は、相手方や相手の保険会社は知りえません。したがって、あなたの状況を知らない相手保険会社等が提示する損害賠償額が正しいとは限らないのです。

自分で、「何を」「いくら」請求できるのか判断できなければなりません。

相手側の保険会社に損害の計算を任せるのではなく、被害者自身が損害を証明することが最終的には必要なのです。

被害者であるあなた自身が損害賠償請求書を作成し、加害者側へ提示することにより、自分のペースで解決できるようにしていきましょう。

 

どんな保険が利用できるか

 

交通事故の損害賠償では、利用できる保険を知る必要があります。

〇相手が任意保険に加入しているのか?自賠責保険はどうか?

〇公的医療保険(各種の健康保険)を使った方が良い場合もある?

〇労災保険の適用があったらどうなるか?

〇自分が人身傷害保険に加入していたら?         など

いつ、どんな事故が発生し、誰が相手なのかによって判断するのです。

 

解決までの流れを知っておく

 

まずは、治療に専念しましょう。

過失割合などが気になる方もいらっしゃいますが、示談交渉がスタートするのは治療が終了してからです。

 

①治療開始。 

②各種保険の把握。

③治療費その他の費用を支払ったら、領収書をもらう。

④治療が終了。(治癒または症状固定)

⑤損害を正しく計算する。

⑥損害賠償を請求する。

⑦お互いに納得して示談する。(解決)

 

以上、大まかな流れです。(あくまでも参考)

ちなみに、専門家に相談する場合、できるだけ早い段階がよろしいかと思います。なぜなら、安心して治療に取り組めますよね。

 

交渉相手は?

 

〇相手が任意保険(対人賠償保険)に加入している場合

多くの場合、任意保険会社の担当者と交渉することになります。この場合、シロウトであるあなたと、プロである保険担当者には決定的な知識の差が存在します。

〇相手が任意保険に加入していない場合

通常、加害者本人と交渉することになります。相手方の勤務先や車の所有者が他にいた場合などは、それらの方々へ請求できる場合もあります。

〇ひき逃げで相手が分からない場合

犯人が判明するまで、交渉相手がいません。しかし、被害者救済の制度(政府保障事業)があります。

 

損害賠償の算定基準が、なんと3種類ある?

 

「どの算定基準で計算するか」によって、損害賠償額が変わる!

〇自賠責基準

自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の支払基準です。法律に基づいて定められています。

〇任意保険基準

任意保険会社が各社で定めた支払基準です。保険会社が最初に提示する金額は、この基準で算定されたものと思われます。

〇裁判基準

民事裁判の判決を得た場合の標準的な基準とされています。

 

請求する側からすれば、より良い基準で請求したいものです。金額的には裁判基準が最も高くなります。

 

示談交渉の知識

 

示談交渉は、とてもエネルギーを必要とします。しかし、損害額を正しく計算することで、なんとなく金額の上乗せを請求するような『いい加減な交渉』ではなく、『具体的な交渉』が可能になります。

また、相手と交渉すると「感情的になってしまう」こともあるかもしれませんね。

しかし、いくら感情的に話をしても、どんなに辛い思いを訴えても、示談交渉の相手である保険会社は証拠と法律を根拠にしなければ交渉に乗ってはくれません。

だから、具体的かつ客観的に、あなたの損害を証明することが必要なのです。

ただ、冷静に交渉が出来ないほど興奮状態に陥る時や、精神的に疲れてしまう様な時は、弁護士への依頼や、公的機関への相談も考えましょう。(当事務所で、ご紹介可能です。)

 

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